「ニュースルーム」が正しく「ザ・ホワイトハウス」の系譜であることに喜ぶ

最近、WOWOWでシーズン2が始まったらしく、今までノーマークだったのだが一挙放送でシーズン1を見る。
WOWOWの「煽り」では「ソーシャル・ネットワークアーロン・ソーキン」ということなのだが、ドラマ好きには「ザ・ホワイトハウス」(以下、WW(the west wing))のアーロン・ソーキンである。WW好きには「ソーシャル・ネットワーク」(以下、SN)は過剰なダイアログという点ではアーロン・ソーキン的だが、いまいち心を捉えなかった。「マネーボール」も原作を10年以上前に読んで、もはや哲学書レベルにまで影響を受けてるのだが、映画に関しては特に期待してなかったとおり「肉でも魚でも無い」感じだった。

しかし「ニュースルーム」(以下、NR)は力いっぱい「ザ・ホワイトハウス」である。

カウンセラーとの対話シーンや、「リーダー」の父権に対するコンプレックス、リーダー像は完全に大統領である。そもそもWWが当たったのは「政治家なんて悪人に決まってる」という「決め付け」を覆すような、善意と葛藤を描くドラマを作ったことであるのだが、同じ「決め付け」がマスコミに対しても世界的に持たれているのだろう。世界的にニュースもワイドショー的な方向に流れてしまっていて、それが視聴率を取る世界であり、それをニュース関係者は喜んでいるわけではないという事情を描こうとしている。言うなれば「敗れざる理想主義」を描こうとしている。

しかし、いくつか重ならない、というか新しい試みも見られる。

WWのオーディオコメンタリーで「いつの時代でも見れる普遍性を持たせるため、意図的に作中に年月日を出していない」とあったが、NRでは実際の事件に沿った作りで明確に年月日を全面に出している。

それにしても、SNを経たというのが明確なのが、過剰なほどのインターネット依存である。むしろ時代を正しく描くには、これを抜きにしては不可能なのだろう。

にしても、このドラマ自体が「ティーパーティへの怒り」で動いていることは凄まじさすら感じる。保守に嫌われる更に過激な保守、というのも日本と重なる傾向であり、世界的な流れなのだろう。

余談:
いろいろググってみたら、浅田彰の感想があった
REALKYOTO
WWをシーズン7まで見たのか、偉いな。文中、割りとありがちな「英語分かる人論」が出てくるが、WWの吹き替えは頑張ってる方だと思う。ERでもそうだが、専門用語の多い「職能もの」を英語で聞き取るのはもちろんのこと、字幕を追うのも難しいし、字幕の情報量に収まらない。浅田彰が触れてるのはニュアンスの問題だが、ネイティブが聞いても意味が伝わりづらいものを、伝わりづらいまま訳すのが正しい訳なのかというテーマは難しいのでパス。

あと、ブログ担当(俺のブログがあるのか!?)のインド人青年が、スラムドッグミリオネアの青年だと知って驚いた。確かに。(俺のブログがあるのか!?)