佐野元春のニューアルバムが久々にポップ


佐野元春「ZOOEY」(ゾーイー): 2013.3.13発売 - Moto's Web Server
このyoutubeの曲は先行シングル。いわゆる日本だけの特殊な事情の「シングルカット」の逆である。全体に、こんな感じで、久々に80年代を感じさせるポップものになっていた。

youtubeバージョンは短いが、フルバージョンは公式サイトで見られるらしい。

それにしてもiTunes Storeでも売っているのだが、それほど安くない。1曲250円という、邦楽としてもちょっと高いかなと感じさせる値段だ。
佐野元春は大手レコード会社(ソニー)との契約をせずに、ほぼインディーズでやっているのが話題になったが、商品価格的にはそれほどメリットは無く、むしろ自由度の問題なのだろうか。

音楽的な話もしよう。コヨーテバンドを結成しての仕事自体はそれほど好きなタイプの音楽じゃなかったんだ。なんか気取ってて。
この手の音楽は「ブルース回帰」しがちなのだが、コヨーテバンドとの音楽性はちょっと違うか。南部じゃなくて、もっと北の方の奴。得意な範囲のジャンルじゃないのでうろ覚えだが、何か由緒あるスタジオを使ってることを言っていた。覚えてないくらいなので、興味の範囲外だったのだろう。とにかく、好きなタイプの音楽ではなかった。
そもそも、由緒正しいスタジオを使っていることをアピールしてる時点で「何かをなぞっている」というオリジナリティの放棄として見ることもとできるが*1
そもそも「佐野元春のオリジナリティ」が何処にあるのかという問題は、それこそデビュー時からファンの間でも伏し目がちに語られる話題であった。

それでも僕は佐野元春人間性も含めて好きだし、これからも見守りたい。

余談だが、昔、ミスター・ビーンブームがあった時に、佐野元春は実はブーム前からミスタービーンマニアだったんだが、それ絡みの仕事を一切受けなかった。それは「自分はミュージシャンだから」という理由だった。そういう佐野元春が好きだ。

更に余談、ラジオの中で言っていたのだが「ミュージシャンにできることは歌うことで、ポップミュージシャンにできるのはチャリティー」とはっきり言っていたのが印象的だった。

夢見がちでポエジーなようで、どこかでリアリスティックな佐野元春

*1:いい意味でも悪い意味でもアビーロードスタジオは別だが