津田大介を見守ってきた数年間

思い起こせばこの人のことを最初に意識したのはnapsterがまだ元気で、それを追っかけてはしゃいでいるバカ学生、いうなれば「神田さん」と同じカテゴリに生息している人だという認識だった。ネット黎明期にはこういう「何だかわからない人」が多くて楽しくて、広義で言えば、高城剛もそんな人だった。今では(今といってもドッグ・イヤーのワイドショーの世界では随分と過去の人だが)すっかりただの胡散臭い人である。大昔、90年台の初めにマックワールドで本物を初めて見た。すれ違っただけだが、シルクハットをかぶっていたのに小さかった。

いや、高城剛の話なんてどうでもよくて、津田大介の話である。
単なる金髪ではなく上手いことやれる人として、一目置かれ、やまもといちろう(切込隊長)が選挙に担ぎ出そうとしたりして、ネット世代の若者代表としてなんか政治とか経済とか語れちゃう便利な人になっていた。
一方、神田さんはセグウェイで公道走って捕まったり、都知事選に出て落選したり、僕達を本当に楽しませてくれていた。いや神田さんの話はどうでもいい。

で、そんな津田大介の公式サイトが音楽配信メモだったのだが、何か大仰な閉鎖宣言をした後、更新されていない。どうやら、ネット上での生活の場をtwitterに異動したらしい。*1

twitter上での大活躍は主にまとめサイト経由で漏れ聞こえてくるが、大御所感のある仲裁役というか、炎上も天然の炎上ではなく、問題提起的な炎上が話題になり、興奮させられることも無くなった。深夜のNHKのネットオリエンテッドなニュース番組のコメンテーターとして出演して、ネットよりの意見を述べてちゃんと自分のポジションをこなしている姿を見る程度である。

wikipediaを見ていると、出世の道筋がよく分かる。やっぱアカデミズムってハクだよなぁ。
津田大介 - Wikipedia

そんなこんなでテレビ経由もあり、津田大介のことが気になり「そういえば暇だし」程度のモチベーションで津田大介twitterをアカウントをフォローしてみた。どうやら、彼は有料のメルマガと講演で稼ぐ人になっていた。
津田大介公式サイト
そして、その有料のメルマガへの感想をリツイートするのが殆どの人になっていた。
まるでくだらない新作映画の宣伝(試写会の客の感嘆)のようにひたすらリツイートされる文章を眺めながら「この人のことを面白い人だと思うことはもう無いのだなぁ」と少し切なくなった。感想だの議論は公式サイトでやれるシステムにしてくれればゾーニング出来るのに。*2

ちなみにリツイートで絶賛されてるメルマガの価格は月に630円で、もちろんそんな金はない。払う気が無いのではなく、払えないのだ。先に登場したやまもといちろうも有料メルマガをやっている。そういうものらしい。

大げさな言い方をすれば、面白いことと面白くないことの時代ではなく、無料と有料の時代になったのだな、と思いました。ようやく広告以外でマネタイズ出来る時代が来たのか、投げ銭システムが古典的商業システムに屈したのか。

いや、そんな金の話はどうでもいい。つまりは自分の中で何かが終わったのだ。よくある話である。

*1:そういえば「tsudaる」なんて新語もあったなぁ。今、本人が聞いたら、頭から布団かぶってバタバタしそうだけど

*2:ゾーニングの方法はあるらしい。宣伝ほどには喧伝してないのがポイントだが