「脱線特急 最悪の乗り物で行く、159日間世界一周」を読んで「荒野へ」を思い出す

内容はこんな感じなのですが
脱線特急 最悪の乗り物で行く、159日間世界一周 | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト

ある年の3月、トラベルライターのカールは、妻と3人の子どもたちを置いて、ワシントンDCのチャイナタウンから長距離バスに飛び乗った。20年間、良き夫であり良き父親だったが、とつぜん糸がプツンと切れた――。

「中年の危機」に直面した40男は、休暇で行く優雅な旅ではなく、地元の人が職や生活を求めてふだんやるように、とにかくいちばん危険で、混雑していていて、遅くて、安あがりな手段だけを使って、命がけで移動する旅を選択した。地元の人びととすし詰めになり、板の間で重なりあうようにして眠る旅が、彼にもたらしたものとは。

で、これ公式の粗筋なんですが、テーマが「中年の危機」なんですよ。訳者あとがきでも「中年の危機」。それだと「アメリカン・ビューティー」と同じ棚に並べられちゃうだろ。違うんだよ、これが入るのは「荒野へ」と同じ書棚なんだよ。人間が「本当に生きてる感覚」を得るために何をすればいいのかなんだよ、ちなみにその棚には「ファイトクラブ」も並んでる。

その絶望、諦観を「中年の危機」なんて安っぽい言葉で語るなよ。ちっくしょー、また現世と没交渉だよ。

ちなみに、旅つながりで「深夜特急」は読んでません。沢木耕太郎は大好きですが。全集欲しいなぁ、どっかに落ちてないかな。

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ (集英社文庫)