「セゾン文化は何を夢みた」を読んでいる時に来たタイムリーなニュース

80年代のセゾン文化を、その真っ只中にいた人間の証言で回顧されているのだが、糸井重里に象徴される消費的視点ではなくアートに重きをおいている。
最後はセゾン美術館が閉鎖されて百貨店の時代も終わったが、それでもセゾンの遺伝子は続いている的な締めなのだが、その遺伝子って本当に存在するのかしら?というニュースが

「百貨店にふさわしくない」と苦情メール 西武渋谷店のサブカル展が中止  - MSN産経ニュース

 東京都渋谷区の百貨店「西武渋谷店」で開かれていたサブカルチャーの展示会が、客の苦情を受け、会期途中で中止されていたことが2日、分かった。
 同店8階の美術画廊では、1月25日から2月6日までの日程で美術展「SHIBU Culture〜デパートdeサブカル」を開催。国内アーティスト二十数人による絵画や写真、人形など約100点が展示されていた。しかし、「百貨店で開く展示会としてはふさわしくない」といった趣旨の苦情メールが数件寄せられたため、同店は「不快だと思われる方がいるのであれば中止すべきだ」と判断し、1日に展示を中止した。

少なくとも西武には残っていないようだ。本の中でも「西武」の名前は別物という堤清二の中では扱いなのだが、それでもね。

で、大衆の中に残っているか?あるいは引き継がれているか?というと、twitterのまとめによるとこんな感じ
Togetter - 「サブカル系アートイベントが表現に関するクレームにより自粛、中止へ」
もはやセゾン文化のコンテキストもなく、ただ「犯人探し」が行われるのみ。これを「アートの大衆化」と呼ぶべきか、辻井喬には騒ぎには両面を見て欲しいものだ。まぁ、どちらを見ても絶望的な気分になるだけだろうけど。

セゾン文化は何を夢みた
永江 朗
朝日新聞出版
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